こんばんは。マキシマダムの過剰な日常です。
先日、こんなニュースを見つけた。
韓国製の日焼け止めは要注意?表示偽装が社会問題に(デイリー新潮)
韓国化粧品のいくつかで紫外線防御指数(SPF)の偽装があって問題になっている、という記事。
Youtubeにも韓国のニュース映像が上がっていた。
[단독] 선크림 SPF 지수 속인 화장품 회사들 식약처 무더기 집단신고 예고 /법률방송뉴스 - YouTube
ここで紹介されているのは5商品で、集団訴訟も準備されているそう。日本でも使っている人が多そうなので、商品名を列記しておく。
・PURITO Centella Green Level Safe Sun SPF50+ / PA++++
ピュリト センテラグリーンレベルセーフサン
・Dr.Jart+ Solarbiome Ampoule SPF50+ / PA++++
ドクタージャルト ソーラーバイオームアンプル
・KLAIRS Soft Airy UV Essence SPF50+ / PA ++++
ディアクレアズ ソフトエアリーUVエッセンス
・HYGGEE Relief Sun Moisturizer
ヒュッゲ リリーフサンモイスチャライザー
・ROUND LAB Birch Juice Moisturizing Sun Cream SPF50+ / PA++++
ラウンドラボ 白樺水分日焼け止め
ここからは、この問題が発生した経緯を紹介。化粧品成分に興味のある方向け。
そもそもの発端は、INCI Decoderというサイトに書かれた記事。
かいつまんで翻訳すると。
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フォーミュラと成分を見て、ブランドの主張するSPF84という数字に疑問を持った。(ブログ主scude補足:日本ではSPF50以上の数値はSPF50+と表記される)日焼け止め処方者にこの成分でSPF50+は可能かと確認すると疑わしいとのことだったので、独自の検査に出したところSPF19だった。他の検査機関に出したところSPF19.2±2.4だった。ばらつきが出る可能性を考慮しても、SPF84の数字が出てくるとは思えないが、みなさんはどう思うか。
追記
Puritoは、Centella Green Level Unscented Sun、Centella Green Level Safe Sun、およびComfy Water SunBlockの3つの日焼け止めすべての販売を停止。
KlairのSoftAiry UV Essenceも、Puritoと同じ場所で製造されており同様の処方であるため、販売が停止。
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以上、ざっくり翻訳(間違いがあればご指摘ください)
で、この記事が、ニューヨークマガジン系列のショッピングガイドサイト「strategist」内の美容記事で紹介され、話題に。
(関係ないが、このコラムのタイトル「NOT A PROFESSIONAL. JUST CRAZY.」っていい。後で他の記事も読もう)
この記事を書いているRio Viera-Newtonさん自身、このピュリトの日焼け止めをお気に入りとして紹介したことがあったため、色々調べたところ、他にも、パッケージに記載された紫外線防御力と消費者テストの結果が違う商品例があったことが書かれています。そのうえできちんとテストされたおすすめの日焼け止めが紹介されています。(ショッピングガイドなのでね)
で、さらに。
この記事の反響を受けて、韓国国内でテストが行われ、上記5商品がSPF50+の防御力はないと公表され、集団訴訟に発展しそうな勢い、というのが現状。
私たちは化粧品を選ぶ際、パッケージや店頭POPを重視している。これらが嘘をついているとは普通思わない。(実際、SPF値は第三者機関によって委託検査されているので、その検査機関が誤った数値を出している場合、発売企業が嘘をついているわけではないかもしれないが)一般人の私たちがブランドの信頼性を見極めるのはかなり難しい。
ただ、今回指摘された化粧品のレビューを見ると。
「SPF50とは思えないほど軽い」「ほかの日焼け止めと比べてキシキシしない」「美容液みたいに潤う」とあり、実際、SPF50を発揮できるほど紫外線吸収剤が入ってないことを鑑みると、それぞれのレビュアーの肌感覚が正しいことになる。そう、私たちが信頼すべきは己の肌感覚なのだ。
今回、口コミサイト「ファヘ」(韓国版@コスメ)の1位の商品や、インフルエンサーの紹介動画をきっかけに日本でも人気の高い商品が指摘されたこともあり、驚きと失望は大きかったのではないだろうか。だからと言って私は「やっぱり日本の化粧品がいちばんだよね」とも思わない。韓国コスメにもいろいろある。
ただ、おそらく今回指摘されたブランドの商品(日焼け止めだけでなく)を買うことはないと思う。それが私の選択。
きっと、人の数だけ選び方はあるはず。私は国内に限ることなく、たくさんの選択肢の中から、心ときめく化粧品との出会いがあることを望んでいる。
過去にこんなこともあった。
こちらは偽装ではなく、間違いだったと発表され、返金対応はなかった。
ただ、成分表示は輸入販売でも確認されるはずなので、その管理やチェックが甘い会社の商品は使いたくない、というのが私の本音だ。
商品に書かれた情報の信頼性を疑わなくてはならないなんて悲し過ぎる。が、しかし私は周囲の情報を取り入れつつ、自分の肌感覚を信じて、今後もいろいろ試していこうと思う。